基本的な助成金の受け方と注意点

助成金は事業者向けの資金サポートの一種で、雇止め対策や労働環境の改善を目的とした、労働者のために企業へ給付されるものであり、国庫支出金を財源としているという点においては補助金と同様ですが、補助金が受給に際し、応募企業間でコンペティションを行うのに対して、助成金は先着順であるという点で異なります。

助成金の目的と地域性による影響

助成金は基本的に、雇用支援系助成金と研究開発系助成金に大別され、助成金の多くは厚生労働省主導の雇用支援系助成金に属しているため、労働者のための支援に用途が限られやすいものの、経済産業省主導の研究開発系助成金は地域のニーズに応じて融通が利き、地域性の違いによる助成金の効果のバラつきを抑制可能です。

都市部と地方における助成金の目的の差異

人口が多く企業が多い都市部においては、助成金の本来の目的である労働者のための支援に比重が置かれますが、人口が少なく企業が少ない地方の場合、助成金の目的は労働者が働けるように過疎化や経済的な衰退に歯止めをかけることに重きが置かれるため、助成金の給付は、地域性を反映しないと効果が薄いでしょう。

助成金の概要と補助金との相違

助成金は条件を満たしていれば受給することができますが、当然ながら助成金の交付に対して応募しなければ受給することはできませんので、助成金を受給するには手続きが必要となり、助成金の対象であることを前提にした受給までの基本的な流れとしては、実施計画を申請し、計画を実行した後、支給を申請して、受給するというのがスタンダートです。

加えて、助成金の対象条件は、申請スケジュール通りの必要書類の提出によって受給を希望することを意思表示し、雇用保険適用の事務所であり、過去3年間の不正受給がなく、2年間以上労働保険を滞納しておらず、過去1年以内に労働関連法規に違反していないことが大前提となっています。

ちなみに助成金の場合、条件を満たしていれば申請して受給できるため、補助金とは違い受給するために応募企業同士でコンペティションを行って補助金の受給を競う必要こそありませんが、助成金にも予算限度額が設定されており、一定数以上は受給できないので、基本的には申請順、早い者勝ちであることから、申請スケジュールを把握していないと申請条件と申請スケジュールを守っていても、助成金の給付が定数に達してしまっている可能性は、決して低くありません。

助成金の受給における注意点としては、助成金が基本的に労働者の支援を目的としていることから、最低でも1人は従業員が必要で、労働関連法規への違反がないか監査が入る可能性がありますし、早い者勝ち的な側面が強いことから、早期の申請が望ましいでしょう。